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陶磁器とはどのようなものなのか

人間の生活にはいくつもの種類の容器や食器が存在していて、現在は技術の進化でその種類を増やしています。

そのような中で作り方や区分がよくわからないものの一つに陶磁器があり、見た目だけでは判断が難しいという印象を抱いてしまうでしょう。

それは原材料から、どのような工程を経て作られるのか認識している人が少ないからです。

陶磁器は大別すると陶器と磁気の総称になり、やきものと呼ばれているものは同じになります。

他にもセラミックという名称が付けられている場合もありますが、使用する用途や製法が異なるだけで、基本的には同じです。

特にセラミックは強度や伝導性などで注目されていて、半導体の原料に使われることで電子機器では欠かすことができない製品になっているのは間違いありません。

陶器と磁気の違いは使っている材料であり、陶器は粘土を使っていて、磁器は粘土の中に粉砕した石を混ぜ合わせています。

作り上げる工程はほとんど違いがありませんが、焼き上げる時の熱が一般的に低いのが陶器で、石が混ぜてあるので高温で焼くのが磁器です。

この温度や材料の違いで陶器は基本的に素地が柔らかくなり、通気性を持った仕上がりになります。

ただし、通気性はあっても水の粒子よりも小さい穴になるので、水が抜けることはありません。

磁気は高温で焼くので素地が硬くなり、金属に近いような状態になることで叩くと高温の音を出します。

この性質の違いから日常でよく使う食器などには磁器が多く採用されていて、あまり動かさず鑑賞などに使う目的の場合は陶器が多くなっています。